ultraseamless’s diary

読んだ本の感想を書いたり、日々のことをつらつらと。

引寄せて18日目~福井のおくりもの~

祖父母の様子を見にぴゅんと

福井へ。

 

この二日、この度は、

許されることを体験した旅だった。

 

1日目、会社休んでやってきて。

ザーザー雨。あれまぁ。

モスバーガーで、観光案内所でもらったパンフレットとにらめっこして。

ホテル予約し、そして、漆のさと会館で

漆塗りと絵付け体験を申し込んだ。

 

そこで、漆塗りを教えてくれた職人の木村さんは、気さくに、話をしてくれた。

参加者が一名で、どうしようどうしよう

って不安で、ろくに集中あまりできなかったけど、気さくさに安心した。

お土産に、箱をくれた。

 

そして絵付け体験。

絵のデザインで迷ってるとき

「難しくかんがえたらいかんね」

と言ってくれて

これまた朗らかで人好きなおじいちゃんな職人さんが教えてくれた。

あと友達さん人組のひとのひとりが

すごく優しく接してくれて、すごく嬉しかった。

 

 

これでいいのかなって

不安がともにありながら、とにかくかいて。

職人さんの工房で、実際に書く様子を見せてもらい。

そのたたずまいの静かさや品のあるようすに、うっとりしてしまった。

 

そのあと、hacoaへ。

木の手触りのよさから、

ものづくりの、美しさを感じた。

 

ほどほど、へとへと。

駅前のホテルに突撃したら空いてて。

エレベーターであがると、満月と目があって。

部屋を真っ暗にして、窓をみると、らんらんと輝いてて。贅沢な夜を過ごしたあと、たんげおいしい晩御飯をたべて、鼻唄交えて帰り道。

 

ぐーすか寝て、起きて。

 

二日目。身なりを整えて、

リハビリセンターへ。おじちゃんのかおみたら、涙が出てきてしまった。

 

談話室へいってからも、涙が出てきてしまって。もう私のこと忘れたのかなと思ったら

話してたら思い出してくれた。

会えたことが嬉しくてたまらん。

絵を描くのがすごく好きと言ってて。画材を送ってあげようと思った。

 

そのあとばーちゃんとこいって。

ばーちゃん、本当に、本当に人間国宝やと

思った。

明るくてユーモアがあって。勘が鋭くて。

「物忘れの天才になってもうたんや」

って探し物をしてて。

 

私は、ただ一緒にいれる心地よさを楽しんだ。

あぁ、そこには愛しかないんだと思った。

 

ただこころをゆるむだけで、

大事なことは、あったんだ。

 

もともとあったんだ。

この静な家にもかつては、

楽しい笑い声があって

ふざけあって

確かにその時間はあったんだ

目に見えなくても確実に存在していたんだ。

 

大切にしてくれるひとがここにいるんだ、

ただ、存在を肯定してくれる

肩書きも

実力も

役割も

容姿も

 

なんにもない

なんのラインもない

 

ただ、存在を肯定してくれる。

 

この空間はなんて落ち着けるんだろう

なんて、自由なんだろう

 

と涙しか出てこなかった。

 

最後は挨拶して

めがねミュージアムへいってから

 

帰路について。

 

ただ

そこには

許されている

安心の感覚が

 

自分のなかに残った。

 

そんな福井だった。

 

●おもったこ

難しいことできん。

 

かんたんに考えよう。

 

ひとに優しくあろうと思った。

 

敵はいない。そこに敵はいない。

私の思い込みの壁がそこにあるだけ。