ultraseamless’s diary

読んだ本の感想を書いたり、日々のことをつらつらと。

【書評】リチャードカーティス脚本『ラブ•アクチュアリー』

リチャードカーティス脚本、石川順子編訳
『ラブアクチュアリー』を読んでみましたo(^_^)oもともとの映画をノベライズしたかたち。
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冬のロンドンで繰り広げられるそれぞれの愛の形。

英国首相に就任したデイヴィッド、お茶汲み秘書のナタリー、
デザイン会社の社長ハリー、秘書のミア
ハリーの妻のカレン、
アメリカ、新大陸開拓へのあこがれを抱くコリン、ポルノ映画の助監督を務めるトニー、
ミステリー作家のジェイミー、恋人のケティア、、。などなど

書ききれないほどの登場人物がいるわけですが、計19人がでてきます。

、、多い。最初、名前と顔が一致しなくてわたわたしますが、本の最初に人物相関図と映画版のキャストの写真があるので、慣れればなんてことないですo(^_^)o

本のストーリーは、プロローグは、1月25日のロンドンで、英国首相のデイヴィッドの言葉から始まります。

厳しい国際情勢を考えて気が滅入る時、私は必ずヒースロー空港の、この到着ゲートを思い浮かべます。世界には憎しみと欲望が渦巻いているーー最近では多くの人々がこうした悲観的な見方をするようになってきました。しかし、果たしてそうでしょうか。世界は愛に満ちている、私はそう思います。
確かに、時として私たちは愛を顧みること忘れます。世界には愛し合っている人々が確かにいるのに、そうした現実が報道されることはなく、愛など忘れ去られているように思えることすらあります。しかし、愛はいつだって私たちのすぐそばにあるのですーー父と息子、母と娘、夫と妻、恋人たち、そして懐かしい友人たちの間に、愛は深く息づいているのです。私の記憶の限りでは、ニューヨークのツインタワービルに二機のジェット機が突っ込んだあの悲劇の直前わ乗客たちが機内からかけた電話に、にくしみや憎しみや復讐を叫ぶ言葉は一言もなかったといいます。衝撃的な死を目前にした人々が最後に口にしたのは、残していかなければならない人たちに対する愛の言葉だったのです。そうなのです、愛を求めさえすれば、誰でもきっと気づくはずですーー私たちは愛に満ちあふれた世界にいるのだ、ということに

以上、リチャードカーティス脚本、石川順子編訳『ラブアクチュアリー』より引用
プロローグが終わると、物語は時は遡り、、年明けから、クリスマスから5週間前の11月末へ。

そして首相から言葉がでてくるまでの、19人それぞれの、愛の物語がはじまります。

この本を読んだ後、公園にいる小さい子供をつれた家族の姿がとにかく、いつもより目に入りました。

間近にあればあるほど、愛されていること愛していることに鈍感になるなぁと改めて思いました。

愛ってなんだ?そんなことが分からなくなった人、ぜひご一読をo(^_^)o