【書評】田辺聖子『 忠女ハチ公』
Am1:55..こんばんは。
ついつい母とおしゃべりしてしまい、一日の終わり前に更新したいのですが、最近過ぎてしまいます。うーん。なんか悔しいですね。
やめておけばいいものを..明日(本日6/11)は5時に起きねばならないのですが(´・_・`)
どーも、寝る前に活字を読まないと落ち着かないかんじで。
あぁ、馬鹿。
でも、そんな寝る前にペロンと読んでクスクス笑える文量の田辺聖子さんの短編集『ブス愚痴録』は、眠りのお供にピッタリ。
(読んだ後記事書いて、頭覚醒して最近よく眠れないんですけどネ)
さて、今回は『忠女ハチ公』という物語な訳ですけど。「ァーーーーッ!」という衝撃がありました。というのも、登場人物の振る舞いが悪い意味で?私の心がけてることにも少し似通ってたので(´・_・`)
まぁそれはさておき、まずはあらすじを。
【あらすじ】
主人公はある会社の課長の城戸。
彼は近頃憂鬱だった。というのも、課のパートのオバハンのせいのようなのだ。
それは川添きく江という名で42,3のしとやかな品のいい女なのであるが。
城戸にとってはわずらわしいのである。
出かける時にコートをわざわざ着せようとしたり、煙草を買ってこようかと聞いてきたり。風邪を引けば頼みもしないのにおかゆをつくってきたり、どうも不味い漢方のようなものまでふるまってくる。
それが城戸にとってはわずらわしい。
というのも、城戸の妻との関係の種類が、サッパリせざるを得なかったのも一因である。
城戸の妻はアパレル関係の割と上の職務についている。なので、出張があったり、家に帰ってきても仕事をしていたり。
結果的に、家事でもなんでも、自分のことは自分でこなすこととなる。
それに城戸はなれきっていた。
だからこそ、正反対の性格の、ベタベタと『相手のためを思ってこその行動』
をしてくる川添きく江が、気に食わなかったのである。
しかし、たまに妻にベタベタとされるのは嬉しいもので、普段どんなにサッパリしていても、やっぱり時にはベタベタが最高やぁと思ってしまうわ。とも思い直したりする。
そんなことを考えてた際に、川添は課の若いもんと仲よくなって職場に居づらくなってしまい、別の新人が入ってきた。
そのタイプはお茶を頼むと「お茶位、自分でいれてください!」とつっぱねるタイプなのだが、アッサリしすぎるのは淋しいが、その方が安心する城戸であった。
【書評】
嫌、と感じる人もいるんだ?!
という。
私は前のアルバイト先で、割とこの川添さんの演じる所と同じだった所があったので驚きました。
というより、そこまで気を使える私にうっとりする、っていうのが正直本音は比率が多かったんですけど。
あなたのためを思える私ドヤァ
という。
それが相手にとってはうっとおしかったり、自分でやるわ!アホんだら!
ということもあるんだなぁと。
そういう考え方があまりなかったです。
でも確かに、、。川添さんまで思いやりでやってあげたい、というのが行き過ぎてると「いや結構です」と言いにくいし、相手も文句も言わず働いてるし、
なんかだんだん、言いたいけど言えない言葉が胸に溜まって行く、、。という感じですよね。
うーん。あなたのためにしてあげる、とか頑張って尽くす♥︎みたいなことって
うーん。必ずしも相手のためになるとは限らないですよね。
聞いてもないことを教えてあげるとか。
聞いてもないのに、答えを言われるとか。
いや、自分で試させろや!
いや、考えさせてくれや!
と言いたくなることたまにありますもんね。
うーん、人の善意はかならずしも
他人の求めてることに合致する訳ではない、という、、、。
うーんうーん、なんかストンと言葉にできないのがむず痒いのですが。
あー、いるいる!と共感した人はぜひお手にとって読んでみてください!(*^_^*)